如来の見習い 菩薩

菩薩とは、如来の見習いです。

今回は菩薩について紹介していきます。

菩薩

如来に次ぐ仏様がこの菩薩になります。

菩薩とは、サンスクリット語であるボーディサットヴァの音写で、菩提薩埵(ぼだいさった)と言い、これを略して菩薩と呼ばれています。

この菩薩は、悟りを開くための修行中であり、あえて悟りを開かずに私達と共にしてくださるとも言われております。

菩提は「悟り」を意味し薩埵は「衆生(すべての生き物)」を意味し、「悟りを求める衆生」という意味とされています。

菩薩とは、自己中心的な修行者を指すのではなく、上求菩提(じょうぐぼだい)・下化衆生(げけしゅじょう)いわゆる仏の悟りを求める自利(じり)と共に、仏の慈悲に基づく行いを実践し一切衆生を救おうと努める利他(りた)を、大乗仏教(だいじょうぶっきょう)の理想的修行者像を意味していると言われております。

菩薩の事を偉大なという意味のマハを称号とし、マハーサットバ「魔訶薩埵(まかさった)・大士(だいし)」という尊敬の意をこめて呼ぶ場合もあるとも言われております。

菩薩の姿は、悟りを開く前のお釈迦様がモデルになっているので、古代インドの貴族の姿が基本になっています。

髪を長く伸ばし、その髪を頭の上で結い上げています。

下半身は、巻きスカートを履いており、上半身は斜めに帯を掛けて、肩から天衣(てんね)と呼ばれる衣を羽織っており、足元まで垂らしています。

首飾り・冠など豪華な装飾品を身に着けています。

ただ、地蔵菩薩だけは頭を坊主した、お坊さんの姿をされております。

菩薩は、悟りを求めて精進している修行者の事を指しており、いわゆる如来になるための前の段階という事になります。

よって、お釈迦様も悟りを開かれる前は菩薩でした。

菩薩は、衆生を救済と言う如来の仕事の補佐的な事をするため、仏教では如来の脇侍仏と呼ばれる三尊形式で表現されています。

なお、この三尊像の如来と菩薩の組み合わせは決まっています。

釈迦如来(しゃかにょらい)には普賢菩薩(ふげんぼさつ)と文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、阿弥陀如来(あみだにょらい)には観音菩薩(かんのんぼさつ)と勢至菩薩(せいしぼさつ)、薬師如来(やくしにょらい)には月光菩薩(がっこうぼさつ)と日光菩薩(にっこうぼさつ)などが代表的な組み合わせとなります。

また、菩薩には、勢至菩薩(せいしぼさつ)観音菩薩(かんのんぼさつ)虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)文殊菩薩(もんじゅぼさつ)普賢菩薩(ふげんぼさつ)・弥勒菩薩(みろくぼさつ)・地蔵菩薩(じぞうぼさつ)・般若菩薩(はんにゃぼさつ)などの多数の菩薩がおられます。

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