今回は大日如来について紹介していきます。

目次

  1. 大日如来とは?
  2. 胎蔵曼荼羅とは?
  3. 金剛界曼荼羅とは?

大日如来とは?

この大日如来は、梵名(ぼんみょう)を音訳して魔訶毘盧遮那如来(まかびるしゃなにょらい)とも大毘盧遮那如来(だいびるしゃなにょらい)とも呼ばれ、弘法大師(空海)によって伝えられた密教の教典に、登場する最高位の仏様と言われております。

大日の「日」は太陽を意味しており、「大」はその太陽はるか上回る事を表していると言われております。

大日如来は、大乗仏教(だいじょうぶっきょう)で生まれたと言われており、毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)を密教教義の中でパワーアップさせた仏様と言われております。

インドの五大思想として、宇宙が地・空・水・火・風の要素で考えられており、同様に密教でも5は聖教とされております。

大日如来について説かれている教典には、「大日経(だいにちきょう)」と「金剛頂経(こんごうちょうぎょう)」があります。

大日経には「胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)」を、金剛頂経には「金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)」がそれぞれ説かれています。

胎蔵界は母親のお腹の中を、金剛界は固いダイヤモンドを意味しています。

それぞれの曼荼羅の中心には大日如来がおり、周りには如来を配置しているがこれは自らの働きをサポートしていると言われております。

胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅の2つを合わせて両界曼荼羅と呼ばれ、宇宙の真理をこの2つの曼荼羅は表していると言われております。

1つの世界には1人の如来しか存在できないのが基本なのですが、大日如来の世界は宇宙全体を意味しており、他の如来が同一の曼荼羅に登場する事が出来ると考えられています。

大日如来は太陽神であり、東西南北の各方位を担当する仏様として四如来(四仏しぶつ)と呼ばれており合わせて五仏「五智如来(ごちにょらい)」と呼ばれております。

大日如来を中心にして、周りを四仏が囲む構成が基本となっております。

東には、阿閦如来(あしゅくにょらい)が担当しています。

この阿閦如来の「あしゅく」とは、サンスクリット語で「アクショービヤ」で、語源は「揺るぎないもの」という意味になります。

胎蔵曼荼羅とは?

胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅は共に、大日如来が2種類の姿で作られております。

胎蔵曼荼羅とは、12の院から出来ております。

院と呼ばれている12の区画からなっており、曼荼羅には描かれていない東西南北の門を守る四大護院を合わせた13の院に414尊が描かれております。

その12の院は以下の通りです。

1.中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)

この中台八葉院は胎蔵界曼荼羅の中央にあります。

大日如来を中心にして、8枚の蓮の花弁に四如来と四菩薩が描かれております。

四如来

東…宝幢如来(ほうとうにょらい)

南…開敷華王如来(かいふけおうにょらい)

西…無量寿如来(むりょうじゅにょらい)

北…天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)

四菩薩

南東…普賢菩薩(ふげんぼさつ)

南西…文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

北西…観自在菩薩(かんじざいぼさつ)

北東…弥勒菩薩(みろくぼさつ)


2.遍知院(へんちいん)

この遍知院は、胎蔵界曼荼羅の上部の東側に配置されており、燃え盛る三角の炎は如来の智慧を象徴しており、諸仏を生み出す母性としての院であります。

如来の智慧としての一切如来智印を中心として、一切如来の母である仏眼仏母、倶胝仏母、普賢延命菩薩と、菩薩の徳を表す大勇猛菩薩、更に一切如来智印の上には小さな尊像として拝火教から釈迦に帰依した優楼頻羅迦葉と伽耶迦葉が配置されています。


3.金剛手院(こんごうしゅいん)
4.持明院(じみょういん)
5.蓮華部院(れんげぶいん)
6.釈迦院(しゃかいん)
7.文殊院(もんじゅいん)
8.除蓋障院(じょがいしょういん)
9.虚空蔵院(こくうぞういん)
10.蘇悉地院(そしつじいん)
11.地蔵院(じぞういん)
12.最外院(さいげいん)